野球のピッチャーのフォームを練習しよう! ~基本のフォームだけでなく様々な種類の紹介!~

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ピッチングフォームには様々なものがあります。

個性を含めたらその数は無限とも言えます。

そんな中から自分にとっての理想のピッチングフォームを見つけるのは至難の業と言えます。

自分の身体に合っていない投げ方は違和感を与えて故障の原因となります。

また、きちんとしたフォームであることで適切にパフォーマンスを発揮します。

今回は、基本的なフォームのメリット・デメリットをまとめながらそれぞれの個性的なフォームも紹介し、ピッチャーに憧れて目指している人、現在ピッチャーをしている人、そういった方々の参考になればと思います。

基本のピッチングフォームとメリット・デメリット

ピッチングフォームは大きく分けると4つに分けられます。

①オーバースロー
②スリークウォーター
③サイドスロー
④アンダースロー

それではそれぞれの投げ方と特徴を説明していきます。

①オーバースロー

投げ方:肩よりも上に挙げた腕を振り下ろして投げる方法になります

メリット: 球速が出やすい
・・・上から投げることにより重力を得ることで加速もつけやすく結果、球速が出やすくなります。

また、体重を指先にかけやすいことから威力のあるボールを投げることができます
変化をつけやすい

・・・特に縦方向の変化球は、高い位置から振り下ろすことにより変化が増すことになります

角度のあるボールが投げやすい
・・・リリースのポイントが自然と高くなるため、打者からは角度が  ついたように感じます。

特に身長が高く、腕が長い人はさらにその傾向が増し、打者にとっては有効なものになります

デメリット: 身体に負担がかかる
・・・威力のあるボールを投げられる反面、肘や肩に負担がかかりやすくなります。

また、腕を高く挙げて振り下ろすことで上半身の傾きが増し不安定な姿勢になりやすくなります。

そのため、それを支えようとする背中や腰、脇腹などの体幹にも負担がかかりやすくなります。

コントロールがつきにくい

・・・肩関節の構造上、オーバースローは無理をしたピッチングフォームとなります。

また高く挙げて振り下ろす動作は安定を保つのが難しくなります。

そのため、思った通りにコントロールが定まらないという欠点があります。

また、変化球における利き手と反対側に落ちるボール(シンカーなど)は特にコントロールがつけにくいです。

ありふれたピッチングフォームである
・・・大半の投手がオーバースローであることで打者が見慣れており、対応されやすくなります。

また、個性がつけにくく無理に印象的なピッチングフォームにしようとすると無理が生じてしまいます

②スリークウォーター

投げ方:スリークウォーターの名前の通り4分の3の位置、つまりオーバースローとサイドスローの中間で斜めに投げる方法になります

メリット: 身体への負担が少ない
・・・身体の構造上、最も自然な姿勢での投球が可能となるフォームです。

そのため、故障やケガに悩まされるリスクを減らすことができます
コントロールをつけやすい
・・・身体に無理が少ないフォームということは、バランスが崩れにくいフォームということになります。

そのため、コントロールを定めやすいという結果につながります。

また、変化球においても縦回転だけでなく斜めから投げることによって横回転の変化球も変化量が増す傾向にあります

球速が増す
・・・オーバースロー同様に重力を得て加速することができるため、サイドスローやアンダースローに比べて威力を増すことができます

デメリット: ありふれたピッチングフォームである
・・・オーバースロー同様、多くの投手が用いているフォームであるため、打者にとって苦にすることはほとんどなく、対応されやすいこととなります。

また、個性がつけにくいため、印象に残りにくいとも言えます

③サイドスロー

投げ方:ボールを投げる腕と地面が平行になる投げ方のことです

メリット: ストライクゾーンの横幅を有効に使える
・・・サイドスローで投げられる球はバッターから見ると背中からボールが来るような錯覚を与えることができます。

内角をえぐってバッターの腰をひかせることも、外角のボールをさらに遠くに感じさせることもできます。

また、横回転の変化球が投げやすくなるのも特徴と言えます。

コントロールが安定する
・・・身体の傾きが少なく、無理なく体重移動をすることができ、頭部が揺れないために視点もブレないためコントロールを定めやすくなります
デメリット: 腰や肘の負担が大きい
・・・腕が肩よりも下に来るために肩への負担は少なくなります。

しかし、遠心力を使って腕を振るために、その遠心力を生み出す腰や振り回す肘には負担が大きく掛かってしまいます

球速が伸びにくい
・・・オーバースローやスリークウォーターのように重力を利用した投げ方ではないため、どうしても球速がでにくくなってしまいます

縦回転の変化球が投げにくい
・・・横から投げるフォームであるためどうしてもフォークなどの縦に落ちる変化球は投げにくくなります

④アンダースロー

投げ方:地面をこすっていくように下から投げる方法のことをいいます。

人によってはサイドスローに近い場合もあります

メリット: 打ちづらいボールの軌道をしている
・・・アンダースローで投げられたボールは、下から一度上にいって、再び下に落ちていきます。

バッターからすると浮いたようにみえます。

そういったボールはバッターも目が慣れておらず打ちづらいものになります。

球速がなくても勝負ができる
・・・技巧派という言葉があるように、球速でねじ伏せることだけがピッチャーではありません。

変化球と緩急を活かすことにより打ちづらさはさらに強調されます

デメリット: 球速が出にくい
・・・どうしても不自然な変則的なフォームとなってしまい、特に上半身の力を伝えにくく、球速は出づらくなってしまいます。

プロでも130km/h程度しか出ないことが多いです

人を選ぶピッチングフォーム
・・・変則的な投げ方でバランスを非常に崩しやすいフォームとなります。

また、膝や足首、腰に負担をかけるため、柔軟性や下半身の強さが必須となります
盗塁されやすい
・・・一連のピッチングフォームに時間がかかりやすく、クイックモーションも取りにくいためどうしても盗塁を狙われやすくなります

以上が基本的なピッチングフォームの説明になります。

どれもメリット・デメリットがありますが、大切なのは“自分にとって無理なく投げられるフォーム”であることを忘れずに!

希少価値が高いからといって安易にアンダースローにすればいいというものではありません。

選手として長く続けていくために自分の身体に合ったものを試行錯誤した上で見つけていきましょう。

個性的なピッチングフォームの選手紹介

それではここで、個性的なフォームの投手を紹介していきます。

村田兆治(マサカリ投法)

1949年生まれ(68歳)。

1968年~1990年。

現役時代はロッテオリオンズで活躍し言わずと知れた大投手です。

木を切り倒すマサカリのように、左足を伸ばしたまま高く上げるフォームは彼の代名詞となり“マサカリ投法”として一躍有名となりました。

最近では出場したマスターリーグで130km/hをゆうに超える直球で観客を沸かせています。

山田久志(サブマリン投法)

1948年生まれ(69歳)。

1969年~1988年。

現役時代は阪急ブレーブスに所属し、近年では中日ドラゴンズやWBC日本代表のコーチも歴任しました。

史上最高のサブマリン投手と称され、アンダースローの投手としては未だ破られることのない通算284勝をあげています。

同じくサブマリン投法で有名な投手といえば渡辺俊介(千葉ロッテマリーンズ)、牧田和久(元埼玉西武ライオンズ、サンディエゴ・パドレス)の二人が挙げられるかと思います。

野茂英雄(トルネード投法)

1968年生まれ(49歳)。

1990年~2008年。

近鉄バッファローズにドラフト1位で入団し1995年にメジャーリーグに挑戦、以降7チームを渡り歩いたパイオニア的存在です。

大きく振りかぶった腕を上半身に巻き付かせながらテイクバックするフォームはさながら竜巻のようだと言われ“トルネード投法”と呼ばれるようになりました。

その独特のフォームから繰り出される速球と落差のあるフォークで三振の山を築きました。

岡島秀樹(あっち向いてホイ投法など決まった名称はない)

1975年生まれ(42歳)。

1995年~2015年。

読売ジャイアンツにドラフト3位で入団し、北海道日本ハムファイターズから2007年にメジャー移籍をしました。

彼のフォームはリリースの時に顔が下を向いており、キャッチャーを見ていません。

そのため、“あっち向いてホイ投法”や“ノールッキング投法”などと呼ばれています。

大きく曲がるカーズを武器に三振を稼ぎましたが、その投法ゆえのコントロール難に苦しみ四球も多かった投手です。

小川泰弘(ライアン投法)

1990年生まれ(28歳)。

2013年~東京ヤクルトスワローズ。

往年の大投手、ノーラン・ライアンのピッチングフォームを彷彿とさせる豪快なフォームで勝ち星を重ねルーキーイヤーの2013年に最多勝・新人王を獲得しました。

上背こそ170台前半とないものの、左足を大きく上げるダイナミックな投球フォームから150km/hの速球や多彩な変化球が繰り出されます。

ま と め

今回は、基本的なピッチングフォームとその特徴をまとめていきました。

それぞれに良し悪しがあり、一概にこのフォームが最適とは言えないことがわかったと思います。

また、個性的なピッチングフォームであった投手の紹介もしましたが、どの投手も名投手であることがわかります。

個性があればモチベーションも上がり、観客の印象にも残ります。

自分に合ったピッチングフォームを見つけていく中で、個性が生まれることがベストだと思います。

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