サッカーの時間稼ぎは反則?W杯の試合をものすごくわかりやすく振り返ってみた

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2018FIFAワールドカップロシア大会で、日本がグループリーグ突破を決める3試合目、対ポーランド戦の終盤で「日本代表チームのパス回しによる時間稼ぎ」が行われました。

このプレーにより日本サポーターだけでなく世界中が物議を醸しています。

なぜパス回しによる時間稼ぎは行われたのでしょうか?これは反則にはならないのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

パス回しは反則にならない

先に結論を申し上げますと、サッカーのパス回しにおける時間稼ぎは反則にはなりません。

パス回しという行為自体は試合中に何度も目にすることがあります。

一旦自分たちの陣営側やゴールキーパーにボールを戻して体制を立て直すためだったり、相手のチームを揺さぶり疲弊させるためだったり。

パス回しという行為が時間稼ぎで反則扱いになると、上記の戦術が使えなくなり、ただ前に突進するゲームしかできなくなります。

では、上記の戦術は反則にならなくて、時間稼ぎとわかったら反則にしたらいい。と思いますが、でもその判断はどのようにして下されるのでしょうか?難しいかと思います。

上記の結論から、サッカーのルールにおいて、パスを回して時間を稼ぐことは反則にはならないのです。

ただし、試合時間が止まっている間、例えばゴールを決めた後やファウル時などに長い時間試合を進行しなかった場合は遅延行為として反則になります。

なぜパス回しによる時間稼ぎは起こったか

問題となった試合を振り返ってみましょう。

2018年W杯 グループHの3試合目(グループリーグ最終戦)、日本代表は試合後半ポーランドに得点を許し0-1で負けている状態となりました。

もちろん巻き返そうと全力で攻防を繰り返しますが、試合が終了する直前の約10分間に渡って日本代表チームのパス回しによる時間稼ぎが発生しました。

この時間稼ぎは成功し、0-1で日本代表は試合に負けました。

要するに日本は時間稼ぎをして試合に負けたのです。

上記の説明だけだと「なぜ負けにいったんだ!?」と不思議ですよね。

しかしこの試合結果の裏にはもう一つの重要な結果が生み出されています。

それが「日本代表のW杯決勝トーナメント進出」です。

自ら試合に負けたのに?どういうこと?と余計に混乱されたかもしれません。

ですがW杯のルール上、そのようなことが起こり得るのです。

W杯のルール、グループリーグと勝ち点というシステム

着眼点を日本対ポーランドの試合ではなく、いったんW杯全体に向けてみましょう。

W杯開催前に各地域で予選が行われ、予選を突破した32カ国のチームがW杯に出場することができます(開催国は予選なしで出場できます)。

出場する32チームは4チームごと8つのグループに振り分けられます。まず各グループ内で試合をし、勝ち点というシステムで計上し、上位2カ国が決勝トーナメントに進み下位2カ国が脱落となります。

日本代表はHグループにいました。

グループリーグの勝ち点とは、試合に勝てば勝ち点3、引き分けで勝ち点1をもらえ、負けると勝ち点はもらえません(0点)。

例えば、3試合に勝てば勝ち点9点。1勝1敗1引き分けなら4点。

同じグループの3チームと対戦し勝ち点を競い、勝ち点が同じなら得失点差、得失点差まで同じならフェアプレーポイントというポイントで競い順位を決定します。

グループHの2試合までの勝ち点は以下の通りとなっていました。

日本:4

セネガル:4

コロンビア:3

ポーランド:0

グループ最終戦は同じ日の同じ時間に行われます。日本vsポーランド、セネガルvsコロンビアが最終戦でした。

この時日本代表は、ポーランド戦で引き分け以上でグループ上位2位が決定していました。

(引き分けだった場合、日本は勝ち点1がもらえ合計5点。セネガルvsコロンビアでどちらが勝とうと、引き分けになろうと、勝ち点5以上は2カ国しか決定しません。)

しかし日本代表はポーランド戦で、ポーランドに1点を許し0-1で負けの状態となってしまいます。

このまま試合が終わると、どうなったでしょう。

日本:4

セネガル:4→?

コロンビア:3→?

ポーランド:3

日本代表の決勝トーナメントの進出はセネガルvsコロンビアの結果次第となります。

同時進行のセネガルvsコロンビアは0-0のまま試合が進みましたが、コロンビアがゴールし0-1でコロンビアがリードしました。

つまりそのまま両チーム試合終了した場合は

日本:4

セネガル:4

コロンビア:6→通過

ポーランド:3

という結果になります。

日本とセネガルが勝ち点4で並んでいます。

次に得失点差を見てみると両チームとも、得点4、失点4で得失点差0というところまで同じです

最後に確認するのがフェアプレーポイントです。全ての試合で何枚カードを切られたかというポイントですが、日本はイエローカード4枚、セネガルはイエローカード6枚。つまり、日本代表が勝つことになります。

このためセネガルは猛攻に出ます。

セネガルがゴールし1-1になれば、コロンビアと引き分けとなり勝ち点でグループリーグ1位通過できるからです。

またこの場合は日本とコロンビアが勝ち点4で並んでいますが、得失点差でコロンビアに負けることになります。

セネガルとコロンビアが引き分けた場合

日本:4

セネガル:5→通過

コロンビア:4→通過(得失点差)

ポーランド:3

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